Friends In My Journeyのジャケ写について語ってみようと思う。

おいす!

今年の冬はほんとに暖冬じゃない?

全然寒くないね!

おれ扁桃腺が生まれつきちょっと大きくて(腫れ気味で)、風邪を引くと必ず最初に喉が痛くなってしまうっていうボーカルあるまじき体質なんだけど、今年度の冬はまだそういう症状になってないのは、暖冬だからなのか、それともジムでのトレーニングで鍛えたおかげなのかは、まだわからないところ。

 

さてツイッターでも言ったけど、今回のFriends In My Journeyのジャケットは、ちょっと前だけど2015年の冬に、あの頃はまだメンバーじゃなかったギターのGUCCIと一緒に南米のボリビアに旅に行った時のモノなのだ。

こんなタイミングだから、ちょっとその時の旅について記してみようと思う。

 

そのときの旅の目的は、世界遺産「ウユニ塩湖」。

ウユニって南米アンデス山脈に囲まれた世界一平らな、塩でできた土地」なのです。

そして面積は10,582km²ってクッソ広大です。

めっちゃ平面な土地だから地平線まで見えるし、雨が降ると薄く広大な水たまりが張られて、そこに空や星が写って360℃パノラマの景色が見えるわけ。

 

ぶっちゃけこの旅は、今まで行った国の中でマジで過去最高に遠かったし、一番過酷な旅でした。w

位置としてはブラジルの隣なので、リアルに日本のちょうど裏側って感じ。

到着までは実質まるまる2日はかかった。

格安航空券ってのもあって乗り継ぎだらけだったので、旅程はこんな感じでした。

関西伊丹空港→東京成田(約1時間)
東京成田→ロサンゼルス(約9時間)
ロサンゼルス→マイアミ(約5時間)
マイアミ→ボリビア ラパス(約6時間)
ラパス→ウユニ (バスで約12時間)
ウユニ→ウユニ塩湖 (車で1時間)

それぞれの間に、トランジットで数時間の待機が含まれている。笑

 

おれは、スケジュールがすでに組まれているような、いわゆる「パッケージツアー」ってのに参加するタイプじゃないので、基本的には往復の航空券だけをとって、現地での移動や宿はついた後に手配します。笑

もちろんオンラインで前もってリサーチはしてくけど、過去のネット記事はたまにあてにならないこともあるし、到着後に現地の人に話しかけながら聞いて回った方が、よりリアルでネットにはない有益な情報が手に入ることが多いから。

 

このときは1週間っていうちょー短期間で行ったから、睡眠はほぼ移動中。

おまけにボリビアって超高所の国で、首都のラパスで標高約4000mと富士山より高く、飛行機から降りた瞬間「空気薄!!」ってはっきりわかるレベル。(とりあえずなんか呼吸がしづらいのだw)

スーツケースなんか持って階段でも上がろうものならすぐ息切れだ。

もちろん高所だから、高山病予防のために前もって「ダイナモクス」という予防薬を処方してもらって、現地に着く前日から4日分を服用することで、おれは特に問題はなかったです。(それでもGUCCIはちょっとだけ頭痛がきてたはず)

 

ようやくウユニについてからも、目的の塩湖まではさらにジープで一時間かけて行かねばならず、その道中の道はこの上なくガタガタ。

しかも綺麗な鏡張りの景色は以下の条件が重ならないと見れない。

・前日に雨が降っている

・当日は晴れている

・風がない(水に波が立つと綺麗に空や星が映らない)

・昼間だと水に映る雲があるのがベスト、夜は星が見えるように雲がないのがベスト

 

現地での時間がまる2日しかなかったおれらは、1日3回あるジープツアー(昼間、夜中、夜明け)の運行時間に極力毎回乗って(もちろん有料)、時間帯によって表情が変わるウユニ塩湖を見に行った。

そんなクタクタになりながらも、最後に辿り着いた息を飲む絶景を目にするとほんとに道中の疲れがすべて無くなって、ただその光景を目に焼き付けようとじっと空と地平線を見つめてたのを覚えてる。

正直、景色だけで涙が出たのは生まれて初めて。

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こちらは夜明けのウユニ。

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これは昼間。もう少し青空だとベストだった。

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なんと同時に乾季のウユニも見れた。

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あの長時間旅程を考えると「もう一度行きたい!」とはなかなか言えないけど(笑)、死ぬまでにみたい絶景の一つってのは、完全に納得。

 

ちなみに首都のラパスに到着した時は、なにやらフェスティバルシーズンだったらしく、街中でバブルスプレーや水風船が飛び交っていて、おれたちも見事に食らったし、耳の中までスプレーでズブズブにされた。笑

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この薄ら笑いを浮かべる少女が、少女だからと手が出せないおれの背後から水風船をクリーンヒットさせた卑怯者だ。笑

正面からの攻撃だったら、確実にかわしていた。

ラテン系の人はみんな陽気と聞いてたけど、マジで気持ちいいくらいノリノリだった。

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この旅で旅程時間以外に苦痛だったのは、ホテルと飯。

首都のラパスだと、まだリーズナブルなホテルや、そんないい店は行けてないけど美味しく感じる料理が多い気がしたけど、ウユニは全てが完全に観光客に向けての価格になってたにもかかわらず、クオリティはなかなか悲惨だった。

飲食店もホテルも、この時期の観光客の数に対してそんなに多いわけじゃなく、こっちは空いてる宿を高額で仕方なく利用せざるを得ない感じ。(ちなみに今はどうなってるのかわからない。。)

ウユニでまともに食べれたのはピザくらい。

ホテルはお湯のシャワーは出るとこと出ないとこがあって、水道水もペットボトルに入れて市販の水と見比べると明らかに黄色い。。。お蔭で髪はバッシバシ。

そんなとこでも利用しないといけない完全な売り手市場だった。まあ俺らは弾丸スケジュールだったから、もっとよく探せば色々あったかもしれないけどね。

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ホテルからのウユニの街。ここからジープで一時間のところに塩湖がある。

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ぶっちゃけウユニ塩湖がなければ、本当に何もない街だ。笑

 

でもまあ2日間っていう短期間で、昼も夜も夜明けも全て絶景が見れたおれらは間違いなくツいてたと思う。

とくに2日目の夜に行ったウユニ塩湖は、雲も風もなく、それでいて水がいい感じに張ってて、綺麗に水にも映った360度パノラマの満点の星空はマジで鳥肌が立った。

そして、これまた運良く「新月」ってことが判明して、つまり月が無い夜だった。

だから余計に星たちが綺麗に輝いて見えた。

ジープから降りてちょっと歩くと、自分の足音と呼吸しか聞こえなくて、立ち止まると無音の中で前後左右どこを見渡しても星が輝いてる。

あれほどの非日常は、あそこ以外では絶対味わえない。

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そしてウユニの街からウユニ塩湖までの道中にあるのが、「列車の墓場」と呼ばれる場所で、今回のジャケ写はここで撮ったものだ。

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ここには何十台もの錆びた列車が砂漠のど真ん中に放置されていて、かなりシュールな場所。

この列車の残骸は、19世紀後半にイギリスの会社によって造られたもので、かつてはウユニから鉱物資源が採掘されていたそうで、それを太平洋岸の港に運搬するためにこの鉄道が使われてたらしい。

最後は地平線まで続く線路でビシッとジョーダン。w

余談だけど学生中は4年間ダンスサークルでブレイクダンスをしてた。(今はもうできない。笑)

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そして毎回のことながら、この旅でも色んな国の人と出会えた。

たくさんの一人旅バックパッカーさんや、大学の卒業旅行できたという日本の学生たち、オーストラリア人のカップルや韓国からの学生。

特に初日に会ったチリの青年たちは超愉快な奴らで、すぐ仲良くなって意気投合。

一緒にたくさん写真も撮ったし、今でもfacebookでたまに連絡を取り合う仲だ。

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傑作だったのは、修学旅行でやってきた日本人の学生たちが、この絶景でおかしくなったのか「全裸でウユニ塩湖で写真を撮る」と言い出し、同じくこの絶景でおかしくなっていたおれらも「それ、いいね」と満場一致で参加したこと。笑

過去何人が、この広大なウユニで、生まれたままの姿になっただろう。

なんとも言えない開放感だった。笑

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おれは旅好きってのをよく言ってるけど、ぶっちゃけまだそこまでたくさん行けてません。

でも旅をすると、これまでの常識が通用しない環境に順応しようと、脳みそがフル稼働していろんなアイディアが生まれるし、これも何度も言ってるけど、日本という国の素晴らしさを、毎回再認識させてくれる。

俺たちの国 日本は、ちょっと土地が狭くて物価は高いけど、こんなに街が綺麗で、治安が良くて、ご飯がうまくて、親切な人が多い国なんて、世界中どこにもない。

普段の生活自体、めっちゃ恵まれてるんだなって感させてくれるし、「幸福を感じるハードル」を下げてくれるのが、旅の醍醐味なんじゃないかと思ってる。

 

あとこの旅でのもう一つの収穫は、一緒にできる仲間の存在。

これは俺のおばあちゃんが言ってたんだけど、一緒に旅ができる仲間ってのはめちゃくちゃ貴重な存在で、だってずっと行動を共にするわけで、やっぱりお互い旅先では行きたい場所、やりたいことがあるわけで、それでも同じものを、同じ時に、同じように感動したり喜んだりできる仲間って、やっぱりなかなか出会わないし、とーっても貴重なんだって。

それを考えると、GUCCIがAIRFLIPに入ったのはやはり必然だったんだろう。

 

はい。

今回は旅レポっぽく長くなっちゃったけど、Friends In My Journeyはそんな頃からのストーリーも全部繋がって出来上がったモノ。

だからこそしっかりみんなで演奏して、ライブでみんなに届けていきたいっす。

 

旅先での出会いや景色は、やはり自分の足でそこに行かないと体験できないもの。

おれは俺の旅で感じたものをメロディに乗せてみんなに届けるコトしかできないけど、もし将来、機会があってみんながどこか旅に出た時に、一緒にAIRFLIPの曲が頭ん中で鳴ってると嬉しいなーと思います。

 

最後に

ぶっちゃけまだパスポートすら持ってない人も多いだろうし、「なんでこんな恵まれた国にいるのに、わざわざ海外に行かなきゃならないんだ」って思ってる人もいるはず。笑

でももし旅してみたいって思ってるなら、それを思ってる"今"すぐ行くべきだと思う。

なぜなら、いつだって行動する奴がより多くチャンスを得ることができるから。

日本を飛び出すのは、もちろん最初はめっちゃ怖いだろう。でもそれなら友達と一緒に行ってもいいし、今なら以前よりリアルな情報もネットで仕入れやすくなってるから、とてもイージーになってきてるはず。

「アンタみたいに英語得意じゃないんだよ、、」って思うかもだけど、おれも全然ネイティブなんかじゃないし、ちなみにボリビアはほとんど英語通じなかったっす。笑

それでも何かしらアクションを起こせば答えてくれる人、助けてくれる人は必ずいるし、そこでの行動一つ一つが、めっちゃくちゃ良い経験になるから。

そんな経験をぜひみんなにもしてほしいなと思う。

おれも早く次の旅先へ行きたい。

 

世界は広いぞ。 

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